ドレが脳のミソに残る音なのかシラ #3

ハチミツって案外奥が深い。

 

よく見かけるのは「レンゲ」とか「アカシヤ」の蜜ですかね?

あとはちょっと前から話題になっている「マヌカハニー」とか。

養蜂場がやっているお店に行くとたくさんの種類の花のハチミツが置いてあったりします。

「りんごの花」「クローバーの花」「アザミの花」「そばの花」とかとか…

 

もちろん全部色が違うし味も違う、そして香りも違う。

食べ比べをして、あれは何に合う、これは何に合わせてみたい、とか思いを巡らせるのはなかなか楽しいものです。

 

でも、こんなに味違うのなんでなん??

 

これを読んでいるみなさんは大人だと思うので、何も人間の嗜好のために他の花と異なる香りや味がする蜜を作っている訳ではない、ということはお分かりでしょう。

そう、御察しの通り「いろんな虫に寄ってきてもらうため」です。

 

花ごとに工夫して、香りや蜜の味を変えていろんな虫に寄ってきてもらって、ファンになってもらおうと思っている訳ですね。

より多くの虫を集めることができる花は受粉できる可能性が高くなって、すなわちそれは自分の遺伝子を残せる可能性が高くなるということですから。

 

花はより多くの虫を「香り」で引き寄せて、蜜を「味わわせて」ファンにする。

 

引き寄せてファンにする…おっと、これはマーケティングの一部ではないか。

 

なんと、花は立派なマーケターだったのであります。

まあもちろんこの事象だけでマーケターと言うのは少し大雑把かもしれませんが。

 

何はともあれ「集客してファンを作る」ということを花はやっているんですね、何世代にも渡って。自分の子孫を残すために。

 

そうなると虫によって好みの香りとか蜜の味があるんですかね?

私は専門ではないのでその辺りはわからないのですが(わからんのかい。いやはや無責任ですいません)、僕がこの“勝手に連載ブログ”でテーマにしている「音楽」に関しては世代・性別・育ってきた環境などで好みの傾向はありそうですよね。

 

「青春時代に聴いていた音楽が好き」(世代)

「男性アイドルが好きor女性アイドルが好き」(性別)

「演歌が好き」(育った環境)

 

などなど。上記はどれも一概には言えませんが、やっぱり男性アイドルグループのファンには女性が多いですし、おじいちゃんっ子は演歌が好きなイメージあるし…まぁあくまでも傾向の話としてとらえてください。

 

さて、私の“勝手に連載ブログ「ドレが脳のミソに残る音なのかシラ」”では、TVCMとの関わりが薄れる昨今、“音”を駆使していかに観てもらうか・いかに記憶に残すか、という話をさせていただいています。

 

ドレが脳のミソに残る音なのかシラ #1」(音楽における右脳と左脳の話)

ドレが脳のミソに残る音なのかシラ #2」(サウンドロゴとノリの話)

 

“音”を駆使してTVCMを観てもらう・記憶に残すというにもいくつか方法がありまして、#3の今回は「世代による好み」の視点から気になったTVCMをピックアップして、個人的見解で分析してみたいと思います。念を押しておきますが、「個人的見解」ですからね!笑

 

そこでピックアップしたのはこちらの2つのTVCM。

【スバル レヴォーグTVCM (コブクロ – 君という名の翼)】

https://www.youtube.com/watch?v=Xcwq2zkoj58 ←埋め込みができないみたいで…すいません

 

【スバル インプレッサTVCM (Dreams Come True – LOVE LOVE LOVE)】

 

これを分析してみようと思ったきっかけは、ふとテレビから流れてきたこのCMを耳にした時、「なぜ絶妙に少し古い曲(リリースされて10〜20年程)を使っているのだろう?」と思い顔を上げてしまったからです(もちろん私自身がコブクロもドリカムも好きだということもあるけれど)。

 

さぁ、まずは「レヴォーグ」のCM曲「君という名の翼(コブクロ)」に関して。

 

曲自体のリリースは2006年。CMが2018年放映なので12年前の曲を使っているということになります。

コブクロというと現在28歳平成元年度生まれの私が高校生の時(2000年代半ば)に大ブレークしたと記憶しています。かく言う私もよく聴きながら受験勉強をしたものです。この曲もよく聴いていました。

私と同世代で、「聴いていた」とか「好きだ」とか、あるいは「ああ、なんとなく聴いたことはあるなぁ」とか、そんな人が多いのではないでしょうか?そしてこのTVCMを見て「この曲懐かしいなぁ〜」と思わず顔を上げてしまった方もいるのではないでしょうか?

 

青春時代にハマった曲・アーティストって、その後の人生も自分の中に残り続けるじゃないですか?

このTVCMはそこを狙っているんじゃないかと思うのです。

 

つまり、この「君という名の翼」が使われたレヴォーグのCMで言うと、世間一般的には社会人になって10年弱。ある程度経済的にも少し余裕が出始めて、車を買い換える時期の人を振り向かせようとした選曲なのではないのかと私は予想した訳です。

 

さて、続きまして「インプレッサ」のCM曲「LOVE LOVE LOVE」に関して同じような視点で分析していきましょう。

 

LOVE LOVE LOVEと言えばちょっと切なさもあるラブソングですね。恋や愛をする上で酸いも甘いも経験したような、少し大人のラブソング(若輩者の私がこんなことを語るのは少しこっぱずかしいですが…)。なので、「当時よく聴いていた、もしくは歌が心に響いた層としては20代半ばである」という仮説を立てましょう。

曲自体のリリースは1995年でこのCM自体は2016年放映。つまり、リリース当時20代前半〜半ばだった人は40代前半〜半ばになっているわけですね。

つまり子どもは(金はかかるが)手がかからなくなってきて、そろそろファミリーカーを手放して一回り小さい車にしても良いかな〜という時期といったところでしょうか。

(…にしてもリリースから21年経ってのCM起用なんですね、単純にすごい。それだけあって今聴いてもなお色褪せない名曲ですなぁ…)

 

そしてここでもう1個要素をくわえてみましょう。

“スバル インプレッサ”はスバルを代表する名車と言ってもいいのではないかと個人的には思っているのですが、このインプレッサ、1995~1997年にラリーで全盛期を迎えていたんですね。車好きな男性はきっとご存知ですよね、あの青いボディに黄色のステッカーが印象的なあれです。

そのインプレッサの全盛期とCMで使われた「LOVE LOVE LOVE」の流行った時期が被っているというのは、どうも気になったのです。

 

さらにもう一つ。

実はこの「LOVE LOVE LOVE」、2008年にホンダのオデッセイのCMにも起用されているのですね。オデッセイはミニバンでありながら、同じくホンダのステップワゴンなどと比べると低重心でスポーティーな印象な車です。リリースから13年での起用なので先ほどの仮説を立てたLOVE LOVE LOVE世代は30代半ば〜後半になっている頃でしょうか。つまり子供に手がかかり始めてファミリーカーに買い換えようという時期ですかね。

 

さあ、材料は揃いました。上記のことから一つの仮説ストーリーができあがります。

 

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 1995年、車が好きな25歳の私は、兼ねてから憧れていたスポーツカー、当時はラリーで活躍しつつあったインプレッサを購入。当時遠距離恋愛をしていた2個年下を新幹線の駅へ送る道すがら、カーステレオから流れてきたのは当時観ていたドラマの主題歌にもなったDreams Come TrueのLOVE LOVE LOVEだった。

 

 時は経ち2008年。当時付き合っていた彼女と無事結婚した私はもう38歳。今は5歳と8歳の2人の息子がいる。そろそろセダンタイプの乗用車では手狭になってきたと感じていたところTVから流れてきたのは懐かしいあの曲。結婚前、2人が遠距離恋愛を乗り切るためによく聴いていた『あの曲』である。

「ホンダのオデッセイか…なんだ、ミニバンタイプなのにスポーティーでかっこいいじゃないか。」

 

 さらにそれから8年。私はスポーティーなミニバンに家族を乗せて色々な場所へ行った。思い出は子どもの汗と涙と、たぶんあとは鼻水なんかと一緒にシートに染みついている。しかし家族と出かける機会もだいぶ減ってしまった。なぜなら今息子達は13歳と16歳。上なんかはもう思春期真っ盛りで、郊外にあるショッピングモールへ連れて行っても彼の身長程の一定距離を保たれながら歩かれる始末。身長と比例するように遠くなる距離。成長とは嬉しい反面、やはり少し寂しいものだ。

 そのショッピングモールからの帰り道。便利なもので今は車でTVを観れる時代だ。車内に流れるのはTVの賑やかな音だけ。バックミラーで息子の表情を確認しながら少し寂しい気持ちにもなるが、それでも買い物に付いてきてくれるなんてまだまだ可愛い部分もあるよなぁと少しにやけながらTVの音に耳を傾けている。

 この交差点の赤信号はやけに長い。信号待ちをしている間にTVはCMに切り替わる。その瞬間流れてきたのはそう、『あの曲』である。しかもよく見るとあの時乗っていたスポーツカーのCMではないか。その二つの要素が重なり一気に思い出のダムが決壊し温かいもので一気に心が満たされる。そんな懐かしさに浸っていた最中、後ろに座っていた長男がぼそり「この曲、いいよね。」と一言。

 さすがは私の息子、いや私たちの息子だ。

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いかがでしょう?私の言いたいことは伝わったでしょうか?

そんな私はというと少しの満足感と多大な恥ずかしさを両方携え、えもいわれぬ複雑な表情でPCの前に座ってこの原稿を書き続けております。

兎にも角にも今回のブログで言いたかったこと、それは「少し昔の曲を起用する理由は、その曲が流行った世代を狙っているということも考えられうるのではないか」ということです。

私の個人的な見解ですので実際のところはわかりませんが、そのような目線でTVCMを眺めて予測を立ててみるということも面白いのではないのでしょうか?

 

ふう、イカンイカンこれは弊社妄想 Dの妄想癖が移ったなぁ(こんなこと言ったら確実に怒られる。私が消えたらDに消されたと思ってください)。

妄想の幸せは時に蜜のように甘いですが、蜜には毒があるものもあるそうなのでほどほどにしたいと思います。

あのーすいません、妄想癖に効く薬の処方箋はどこd…(ヒュンヒュンヒュン(斧が飛んでくる音)グサッ…バタッ…)

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