ドレが脳のミソにのこる音なのかシラ #2

皆さんはどんなタイミング・シチュエーションでどんな音楽を聴きますか?

そして、その意図的に聴く音楽とは、どこで出逢いましたか?

 

どうも山口です。

 

と、言いますのも、私自身が今よくお付き合いしている音楽たちとの馴れ初めを思い返すと案外ラジオが初めての出逢いだったりするのです。

 

 私は前回のブログ

ドレが脳のミソにのこる音なのかシラ #1

でお伝えしている通り、音楽の聴き方には大方2種類(歌詞に注目する人とリズムやメロディなど曲に注目する人)に分けられると考えています。

 

 これは左脳で(歌詞をよく)聴いているか、右脳で(曲をよく)聴いているか、という話でした。

 

 私は後者ですので、ラジオを聞いていて「あ、なんかカッコイイ」とか「あ、なんか素敵」、「このリズム好きだなぁ」と、そういうふうに感じて、その曲やアーティストをネットで調べて(ここがいかにも現代らしい!)、そしてその音楽の深みにはまっていくわけですね。

 

 そもそも、ラジオは「ながら」メディアと言われているほどなのでほとんどの方が右脳的に聞いていることが多いと思うのですが。

 

 そのように右脳的に聞いている音楽が気になってしまう「スイッチ」ってなんなのでしょうか?

 

 ここで今回の本題。

 

 昨今、録画機器の発展やテレビ番組のWeb・動画アプリ配信、スマホの普及などが相まってTVCMと視聴者の関わり方が少し変わっています。

 

 録画したTV番組をみる際はCMを観ることすらないかもしれないですよね。またWeb配信やアプリ配信された番組にはスキップできないCM(TVCMとは異なるもの)が流れることが多いですね(意外とこっちの方がよくみられたりして?)。

 

 さぁ、そんな中でリアルタイムでTVを視聴している際のCM。どうみているでしょうか?

 

TVCMの間に何かちょっとした作業をする。

 

TVCMの間に携帯に来ていたLINEを返信する。

 

TVCMの間にSNSをチェックする。

 

などなどなど。テレビから目を離している人がほとんどなのではないでしょうか?少なくとも、TVにかぶりついてCMをみている、ということはよっぽどのことがない限りありえないでしょう。つまりTVCMは右脳で直感的に「観ている」…というよりは「聞いている」ことが多いのです。ラジオと似ていますね。

 

 そんな中、ぼんやりとしか聞いていないのになぜか覚えてしまう、思わず口ずさんでしまいたくなるようなCMソングだったり、サウンドロゴってあると思うんですよね。

 今回はそれを、私なりに分析・解説していきたいと思います。

 

 例えば、某貸金業者のサウンドロゴ。

 

 

 これって、妙に頭に残りませんか?その業者の名前を聞けばこのメロディを思い浮かぶ、という人がほとんどじゃないでしょうか?CMをしっかりみているというわけでもないのに(出演している女優さんが可愛いのでみてしまう、というのは置いておいて笑)。

 

 このメロディを私なりに分解してみます!まずは譜面に譜面におこしてみましょう。

 

 

これには特徴的な部分があります。ここです。

 

 

 この部分は4分音符を4つに分ける16分音符の裏(後ろ)なのです。

 

 

 つまり、表じゃなく、裏から音が始まっている、ということ。そうすることでちょっと特異感が生まれるのです。仮にこれを全て表から始めるとどうなるでしょう?

 

 

 

 何も面白くない、ワクワクしない、ペターっとしたメロディになっちゃいましたね。そこをリズムを16分音符1個ぶん前にずらして、音を裏から始めることで、ちょっとジャズっぽい、“ノリ”が出てくるのです。

 

 昔の50’sや60’sのバンドは(もちろん今も変わらずですが)、自分たちの演奏でフロアのお客さんをどれだけ躍らせるか、というのが一つのステータスでした。

 そこで大事になったものの一つがこの、“ノリ”。言い方を変えると“グルーヴ”とも言います。

 

 どれだけフロアのお客さんの好みの“ノリ”“グルーヴ”で演奏し、お客さんを踊らせることができるか。

 

 この“ノリ”“グルーヴ”。これは先ほども説明した通り、音を前後にずらして演奏することで生まれるのです。

(ちなみに、心地いいノリというのはその人の育った環境や時代によっても異なります。)

 

 しかし、この“ノリ”というものは曖昧なものでした。そんな中、かの有名な音楽グループであるYMOが電子音楽を作る中でこの“ノリ”を数値化したのです。このノリの数値化により音楽は発展したと言っても過言ではないかもしれません(ここの詳しい話は今回は置いておきます)。

 

 さて、お話がだいぶ音楽の方に飛躍してしまいましたが、今回は広告におけるサウンドロゴの話を音楽的な視点でお話ししてみました。

 

 ここでお話しした内容はごく一部です。広告に関しても音楽に関しても、もっと色々な要素があって“良いもの”は生まれてくるので、それを探してみることはすごく面白いと思いますよ。

 

 そして私には、この『バンドがフロアの客を踊らせたい』という思いと、『CM製作者がどうにかこの名前を口ずさませたい』という思いは、どこか共通点があるようにどうも感じられたのです。

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